poetry laboratory

[詩の試作・発表][エッセイ・散文]

タイムマシーン

呼びとめると
十二の時と同じ顔して
ふりかえった
波間に見える
タイムマシーン

ちぎれとんだ
水のビーズをつなぎあわせて
まぶしそうに
ハチミツ色の太陽

静かに雨が降るたびに失くしてた
水たまりをのぞくと
昨日がゆがんでた

頭の上
飛ぶための空がそこにあった
思い出した
波間に見える
タイムマシーン

大切にしていたわけでもないのに
壊れなかった気持ち
明日をゆがめても

呼びとめると
起きたばかりと同じ顔して
ふりかえった
波間のかなた
タイムマシーン
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さるすべり

さるすべり2



きみがでかけたあとの昼間
きみの家の前を通る
会ってみたいけど 会ったらコワイ
きみ ユーレイみたいだよ

きみの家の門の横に
白いさるすべりが咲いていた
おひさまに透けて
風によく似てる

黙祷のサイレン
変わらない思い出
それも ぼくの夏

きみを探して 見る
二階の窓
それも ぼくの夏

白いさるすべりを見るたびに
きみのことを思い出すような
会ってみたいけど 会ったらコワイ
そんな恋にしたくない

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