poetry laboratory

[詩の試作・発表][エッセイ・散文]

識別

ワタシに咬みついてください
消えない痕が残るくらい
あなたにだけわかる場所に
それが ワタシの印

あなたに咬みついていいですか
みんなにわかる場所に
あなたにだけわからない場所に
それが ワタシの印

| コメント:0 | トラックバック:0 |

タイムマシーン

呼びとめると
十二の時と同じ顔して
ふりかえった
波間に見える
タイムマシーン

ちぎれとんだ
水のビーズをつなぎあわせて
まぶしそうに
ハチミツ色の太陽

静かに雨が降るたびに失くしてた
水たまりをのぞくと
昨日がゆがんでた

頭の上
飛ぶための空がそこにあった
思い出した
波間に見える
タイムマシーン

大切にしていたわけでもないのに
壊れなかった気持ち
明日をゆがめても

呼びとめると
起きたばかりと同じ顔して
ふりかえった
波間のかなた
タイムマシーン
| コメント:0 | トラックバック:0 |

さるすべり

さるすべり2



きみがでかけたあとの昼間
きみの家の前を通る
会ってみたいけど 会ったらコワイ
きみ ユーレイみたいだよ

きみの家の門の横に
白いさるすべりが咲いていた
おひさまに透けて
風によく似てる

黙祷のサイレン
変わらない思い出
それも ぼくの夏

きみを探して 見る
二階の窓
それも ぼくの夏

白いさるすべりを見るたびに
きみのことを思い出すような
会ってみたいけど 会ったらコワイ
そんな恋にしたくない

| コメント:2 | トラックバック:0 |

幻の桜

幻の桜が空を舞う
永遠のしっぽ つかまえて

真っ青な空から白い光が
六十億の上 降りやまず

秘密にしてた思いも
こだわり続けた約束も
みんな 捨てていい
この日にばらまこう

遠くまで行けたなら
旅立てるならすぐにでも
歩き出す
足枷をはずして

ひとりでも こわくない
どこかで出会える あなたにも

てのひらに消える
花びら見つめて待ちきれずに見る
幻の桜

幻の桜が空を舞う
なにかの兆しを湛えて
六十億の上 降りやまず
| コメント:2 | トラックバック:0 |

青に傾く気持ち
こぼれそうなグラスに
氷を落とす

空に解き放ちたい
壊れそうな明日に
手紙を残し



青に傾く気持ち
空に解き放ちたい
こぼれそうなグラスに
手紙を残し
壊れそうな明日に
氷を落とす
| コメント:2 | トラックバック:0 |
| HOME | NEXT