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naoko hirayama
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フルイド


ゆれる
ぶれる
かたまらない

液体状の
なにか

ここに
記憶させても
はっきり見えない

ぼやけて
消えたりする

ありません
ここには
なにも
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naoko hirayama

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さるすべり


満身創痍のキックが
空を切った
もはや これまで
花が散るように死ねたらな
未来なんか 
ブタが食ってる
この絶望的な青空
さるすべりが笑う
このまま ここで
死ねたらな
naoko hirayama

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あなたの中から取り出された骨片は
淡く半透明で 薄く血がついていた

ワタシの匂いをかいだ器官に
少しだけ多く存在した骨片
静かに役目を終えて
そこだけ死んだ骨片

これをカリカリと食べてしまえれば
あなたはワタシの一部になる
ずっとあなたと一緒にいられる

そんな衝動をおさえて
手にとって転がす
愛しい 骨片
naoko hirayama

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水のような人 に なりたいの
ワタシは冷たい人ですよ
水滴のように震えてる
いつも水びたし
いつか 水琴窟 に なりたいの
蒸発したいの
あなたの熱で

naoko hirayama

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温室案内


春の風邪に咳込みながら
ぬるい温室 低くダイナモ

胸に咲いた睡蓮を 水に返す
勢いよく咲いた花に疲れて ためいき
こんなふうになるために
生まれてきたんじゃないのにね

水に浮かぶ睡蓮
さようなら ワタシ

マフラーを巻きなおして
仰ぐ天 薄く青
naoko hirayama

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あの夏に続いている道
汚れた靴の爪先を見つめて 泣くのをこらえてる
君のちいさな左手に握られた一枚の切符

長い夜の怖れの彼方からの声にも負けないで
決して捨てることのなかった希望の切符

思い出に縛られるわけじゃなくて 帰りたい場所がある
プラチナのように貴重に輝く あの夏

越えられない壁をつたい歩く時も
乾いた沢に足をとられて転んだ時も

目的地はないけれど 切符はある
そのバスは必ずくる

どの道も あの夏に続いてる
思い込むことしかできなくても
もう一度 あの夏の光を見たくて

花はもう枯れたけど
種を散らし また芽吹く時がくる
カラダの傷痕数えて また歩き出す

そのバスは来ないかもしれないけど
たしかに あの夏に続いてる
希望の切符は捨てないよ
目的地がみつかるまで
naoko hirayama

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青の彼方
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いつまでも 青いままでいられないことなんか
知りたくなかったね

ワタシは 青の彼方を目指す
その向こうにある 青を見たくて
青の中を 泳いでいく

ごめんね
さよなら
naoko hirayama

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識別
ワタシに咬みついてください
消えない痕が残るくらい
あなたにだけわかる場所に
それが ワタシの印

あなたに咬みついていいですか
みんなにわかる場所に
あなたにだけわからない場所に
それが ワタシの印
naoko hirayama

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タイムマシーン
呼びとめると
十二の時と同じ顔して
ふりかえった
波間に見える
タイムマシーン

ちぎれとんだ
水のビーズをつなぎあわせて
まぶしそうに
ハチミツ色の太陽

静かに雨が降るたびに失くしてた
水たまりをのぞくと
昨日がゆがんでた

頭の上
飛ぶための空がそこにあった
思い出した
波間に見える
タイムマシーン

大切にしていたわけでもないのに
壊れなかった気持ち
明日をゆがめても

呼びとめると
起きたばかりと同じ顔して
ふりかえった
波間のかなた
タイムマシーン
naoko hirayama

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さるすべり
さるすべり2



きみがでかけたあとの昼間
きみの家の前を通る
会ってみたいけど 会ったらコワイ
きみ ユーレイみたいだよ

きみの家の門の横に
白いさるすべりが咲いていた
おひさまに透けて
風によく似てる

黙祷のサイレン
変わらない思い出
それも ぼくの夏

きみを探して 見る
二階の窓
それも ぼくの夏

白いさるすべりを見るたびに
きみのことを思い出すような
会ってみたいけど 会ったらコワイ
そんな恋にしたくない
naoko hirayama

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幻の桜
幻の桜が空を舞う
永遠のしっぽ つかまえて

真っ青な空から白い光が
六十億の上 降りやまず

秘密にしてた思いも
こだわり続けた約束も
みんな 捨てていい
この日にばらまこう

遠くまで行けたなら
旅立てるならすぐにでも
歩き出す
足枷をはずして

ひとりでも こわくない
どこかで出会える あなたにも

てのひらに消える
花びら見つめて待ちきれずに見る
幻の桜

幻の桜が空を舞う
なにかの兆しを湛えて
六十億の上 降りやまず
naoko hirayama

2 0

青に傾く気持ち
こぼれそうなグラスに
氷を落とす

空に解き放ちたい
壊れそうな明日に
手紙を残し



青に傾く気持ち
空に解き放ちたい
こぼれそうなグラスに
手紙を残し
壊れそうな明日に
氷を落とす
naoko hirayama

2 0

雲間の満月
激しく窓叩く風に
雲間に見える満月に
木の上 眠る鳥たちに
ゆらめく 明日の景色

やまない生ぬるい風に
ウサギのいない満月に
さみしい夜啼鳥たちに
ゆらめく 明日の景色
naoko hirayama

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台風
まだ 旅を続けようと 決めた
どこよりも そこがいいような気がして
次の場所へ 別の場所へ

終わらない本を読み続ける
どこからか 導く声が聞こえてる
次のページへ 別のページへ

台風の来ない国で

最初からわかっていたことで
最後まで捨てられないことがあって
次の場所へ 別の場所へ

逃げるようで それが攻撃
左足の包帯がまだ取れない

朝が来たら 地図を広げて

まだ 旅を続けようと 決めた
そこよりも ここが いいのかもしれないけど
どこよりも そこがいいような気がして
次の場所へ 別の場所へ

台風の来ない国で
naoko hirayama

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永遠の真夏
暮れてゆく
明日を残して

てのひらを すべりおちる
短い真夏の記憶
言葉にできず 泣いた
青い空 見つめて

ひぐらしの坂 のぼり
ふりかえった 西の空
走り続けた日々は
金色の夕暮れ

かくれたウサギを
追いかけていたあなたの
うしろすがた
昨日に見えなくなる

暮れてゆく
明日を残して

どこまで行けばいい
強い風に吹かれて
永遠の真夏 探して
どこまでも どこまでも

暮れてゆく
明日を残して
永遠の真夏を 探して
naoko hirayama

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